弁護士コメント
Google(グーグル)のAI「Gemini」のデータ保存実態のニュースは、生活者個人のプライバシー侵害の懸念についての真っ当な反応のひとつであるように思います。今後、このような懸念やリスクは顕在化することは増えていくのではないでしょうか。
利用規約・消費者保護に関する事件
マイナポータル規約のデジタル庁免責は無効と申し入れ 弁護士らでつくるCネット東海
マイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」の利用規約の一部が、利用者の利益を害し不当として、弁護士らでつくるNPO法人「消費者被害防止ネットワーク東海(Cネット東海)」は、デジタル庁に規約の見直しを申し入れた。20日付。3月20日までに書面での回答を求めている。
申し入れ書によると、規約は利用者本人や第三者が受けた損害について、「故意又(また)は重過失によるものである場合を除き、デジタル庁は責任を負わない」と表記。事業者の損害賠償責任を免除する条項を無効とする消費者契約法に触れるとしている。
「マイナポータル利用規約」に軽過失全部免責の条項があるとの情報提供を受け、同規約を検討したところ、その他にも国民の権利を不当に制限する条項が見られたため、昨年10月に本申入書を作成し、消費者庁を通じて対応を促していただきましたが、いまだ規約の変更がなされないため、改めて申し入れを行うことといたしました。【出所:https://cnt.or.jp/conts/wp-content/uploads/2024/02/ea4317c98fdb6427d50f4ef69d6e39ad.pdf】
『利用規約』を読んでいる人はどれくらいいるの?独Bitkomが調査。驚きの結果に
オンラインで商品やサービスを購入、または契約する際、どれくらい普通取引約款・利用規約を読まれるのだろうか。Bitkom (ドイツIT・通信・ニューメディア産業連合会)がドイツの16歳以上のインターネットユーザー1,013人を対象に調査を行った。
結果、25%の人が利用規約を一度も読んだことがないと回答した。63%はときどき読むと回答し、毎回必ず読むと回答した人はわずか11%だった。
なお、上記はドイツでの調査のため、国によってはまた結果が変わってくるかもしれません。
サービス
話題の「NHKとけい」アプリ、利用規約が長くて利用者の情報抜きすぎ問題……怖すぎる!
放送番組を視聴した日時や端末機器の位置情報って……通常iPhoneではテレビを見ないと思うので、Android端末にテレビアプリなんかが入っていると情報を抜かれて「受信料」を請求されたりするのでしょうか……。。
AIとの会話は保存されている。プライバシーは大丈夫なの?
ChatGPTの登場以来、自然な会話でAIへ尋ねるシーンって増えてきたように感じます。でも、つい相手が人間ではないからといって、いろいろ話しすぎるのは考えものです。このほどGoogle(グーグル)のAI「Gemini」のデータ保存実態が明らかになってきました。
Googleが公表しているプライバシーポリシーからは、その実態の詳細も判明。Geminiのバックには、常に人間のレビュアーがいて、品質向上のために活躍しています。とりわけ、Geminiに語りかけたのに望んでいた反応が得られなかったというシーンで、このレビュアーが登場。どういう内容をユーザーが問いかけ、どこの反応がまずかったかを逐一分析し、次回以降の改善に役立てているとのこと。
Googleは、会話の保存の際に匿名化に努め、プライバシー保護に配慮していると説明。自動ツールによって、保存される会話のデータから、ユーザーのGoogleアカウントや電話番号などを抹消しているそうです。
メルカリ「規約違反」になる商品
継続してお酒を売る場合は「酒類販売業の免許」が必要。マッサージ器や医薬品の出品は法律違反になる可能性も。ハンドメイド品はデザインやキャラクターの権利に注意。その他、売ると規約違反になる商品。
Huluもパスワード共有対策に着手–「Netflix」「Disney+」に続き
Disney傘下のHuluは米国時間1月31日、サブスクリプション登録者に宛てたメールでパスワード共有に関する利用規約の変更を通知した。
メールは「アカウントを世帯外で共有する際の制限を追加し、ユーザーがこれらの制限を順守していることを当社がどのように評価するかを説明する」と述べている。
Huluによれば、サブスクリプションのプランによって別途許可されていない限り、ユーザーは世帯外の人とアカウントを共有することはできない。つまり、同じ家に住んでいなければ、アカウントは共有できないということだ。